PFCバランス

人間が生きていく上で、日々のエネルギー源になる栄養素は、三大栄養素である、タンパク質・脂肪・炭水化物です。エネルギーが不足すると、体重が減ったり、体力がなくなるだけでなく、集中力も低下してしまします。三大栄養素のよいバランスは、3:5:2です。
三大栄養素であるタンパク質・脂肪・炭水化物のエネルギーバランスの事をPFCバランスといいます。
Pはprotein(タンパク質)、Fはfat(脂肪)、Cはcarbohydrate(炭水化物)の頭文字です。
PFCバランスをみることで三大栄養素がバランスよくとれているかがわかります。
理想的な食事のバランスは、タンパク質12~15%・脂肪20~25%・炭水化物60~68%と言われています。

タンパク質には植物性と動物性があり、バランスよく食べることが大切です。植物性タンパク質と動物性タンパク質のバランスは1:1が理想と言われています。
しかし、現代の日本は動物性タンパク質は足りていますが植物性タンパク質は足りない状況です。
動物性タンパク質を取りすぎると、生活習慣病や大腸がんのおそれがでてきます。
そのため、植物性タンパク質をもっととるべきであり、大豆食品などを有効に利用するとよいでしょう。

大豆

大豆に含まれているイソフラボンが注目されています。大豆イソフラボンは、コレステロールや血圧を低下させ、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の予防にも有効である可能性があるといわれています。男性では、前立腺がんの予防効果があるともいわれています。
イソフラボンの一日の摂取目標は、40㎎で豆腐なら150g(半丁)・納豆なら60g(1パック)です。
人間の体の30%はタンパク質でできており、骨・筋肉・血液・爪・毛髪にもタンパク質が含まれています。脂肪は植物性脂肪を中心にとりましょう。
日本人の場合は、コレステロールが低ければ低いほどよいということではなく、むしろコレステロールが低すぎる場合、脳出血やクモ膜下出血が多くなることがわかっています。

食材選びの基本

食材選びの基本は、栄養バランスがとれていることです。主食を中心に、タンパク質がメインの主菜、野菜の副菜、汁ものという献立に、不足する食品を加えた「一汁三菜」を心がけると栄養のバランスが自然にとれます。
子供がロース肉なら大人はヒレ肉、若い人がトロなら中高年は赤身などというように、なるべく低脂肪のタンパク質源を選びましょう。
晩御飯のメインはいつも肉で朝食は卵など、似通った食材ばかりだと栄養のバランスがかたよってしまいます。
また、食材が変わっても揚げ物や炒め物ばかりだと脂肪をとりすぎる原因になってしまいます。
野菜や海藻類は、不足しがちなビタミンやミネラルや食物繊維の供給源です。
常に、冷蔵庫に保存しておき調理法や組み合わせを変えながらたっぷりとるようにしましょう。

健康管理のポイント

健康管理する時のポイントは、やはり毎日体重や血圧を測定して自分のにとって一番いい状態の数値を知っておき、なにか大きな変化があれば注意することです。
健康管理といっても自分の体の状態を数値化して知っておかないと感覚だけで今日は調子がいいとか悪いとかとしかわかりません。
そこで、健康管理のポイントとして大事なのは血圧や体重の数値が大きく変化があった時には、なにかしら体に変調が起きていることが考えられます。
例えば、血圧がいつもより高くなってきたとか、体重が短期間で増えたり減ったりした時には気をつけましょう。
病気は予防も大切ですが、なにか体に異常が感じられた時には早めに病院に行くことを心がけてください。
病気は、今の医学では早期に発見すればほとんどの病気は確実に治せるぐらいまで発達しています。
最後に、健康のポイントは何といっても毎日の適度な運動と偏らない食事で栄養を十分とることです。