基底細胞癌

基底細胞癌は皮膚癌の一種で、基底細胞と呼ばれる皮膚細胞の最下層で発生する癌のことです。発生する場所は皮膚であればどこでも発生しますが、日光にさらされやすい頭や顔、首のあたりに良く発生します。発症する年齢は基本的に長く日光にさらされた高齢の人が多くなります。
基底細胞癌の外観はさまざまで、こぶのように盛り上がったり、中央部がただれて潰瘍のようになったものなどがあります。素人には判断が難しい場合もありますが、専門医がみれば一発でわかるものなので、皮膚のできものがなかなか治らない場合は迷わず専門医を受診することをお勧めします。

基底細胞癌は皮膚が紫外線にさらされることで発症する確率が上がる癌です。特に色白の人は可能性が高くなりますので、日当たりの強い日に外出する際には日焼け止めクリームを塗ったり、帽子をかぶったりするなどの予防策が重要になります。
基底細胞癌の治療は癌を外科的に手術して切除することが基本です。手術では癌から5ミリ程度離れた部位まで広く切除します。手術が不能な場合には放射線療法や化学療法が選択されますが、そういった例は極めてまれです

関節リウマチ

関節リウマチは膠原病のひとつであり、自分の免疫が自分自身を攻撃してしまうことによって全身の臓器や関節に炎症がおこる疾患のことです。
ほかの膠原病と同じように女性に多くみられる疾患で、男女比は1対4となっています。発症する年齢は30~50代が多く、なかでも40代で発症する人が最も多くなっています。現在日本全国で約100万人とも言われるほどたくさんの患者さんがいます。
関節リウマチのなかでも血管炎をはじめとする重篤な内臓の症状を合併する場合には悪性関節リウマチと分類され、特定疾患の公費対象とされています。悪性関節リウマチと診断されるのは関節のリウマチの中でも0.6%程になります。

関節リウマチは関節にでる変形などの症状が目に見える症状として特長的ですが、進行すれば全身の臓器も障害してゆく病気です。
そのため、関節などの目に見える症状はもちろんのこと、体の内部で起こっている病変に対してもきちんと自分で把握して、医師に伝えられるように必要があります。
現在でも関節リウマチを完治させる薬は開発されていませんが、進行を遅らせたり、症状を抑える薬は多種多様にあります。早期の治療開始がなにより重要ですので、体のこわばりなどの症状がでたら速やかにリウマチ専門医へ受診するようにしましょう。